貯金がゼロの人にとって,「100万円」という数字は目標となる金額のひとつです.
私も貯金がゼロの時代は,まず100万円を貯めることを最初のゴールとしていました.
今回は,「100万円」を貯めるために,
- どれぐらいの時間が必要か
- どれぐらい節約するべきか?
- 家計簿をつけるべきか?
- 私が取り入れた具体例
を主に紹介していきます.
① 100万円を貯めるために必要な時間
「100万円貯める」という具体的な目標を設定しても,その達成までにかかる大まかな期間を把握しておかなければ,モチベーションを維持することは難しいです.
貯金額100万円まで,どれくらいの時間がかかるのか,手取りごとの時間を紹介します.
まず初めに,生活費を下記のように一律に仮定して,目標達成までの期間を計算します.
生活費(仮定)
- 家賃・光熱費:7万円
- 食費:3万円
- 通信費(携帯代、インターネットなど):1万円
- 交通費・日用品:2万円
- その他(保険料、交際費など):2万円
この場合、生活費は約15万円となります。
それぞれの手取りで,100万円達成までにどれぐらい時間がかかるでしょうか?
計算方法は,以下のようになります.
手取り | 月々貯金額 | 100万円達成までの期間 |
---|---|---|
20万円 | 5万円 | 約20ヶ月(1年8ヶ月) |
25万円 | 10万円 | 約10ヶ月 |
30万円 | 15万円 | 約7ヶ月 |
40万円 | 25万円 | 約4ヶ月 |
このように手取りが増えると,貯金に回せる金額も増えます.
目標金額である100万円を達成するまでの期間は短縮されます.
② どれくらい節約するべきか?
①では,どの手取りの方も一律の生活費で目標達成までの時間を計算しました.
しかし実際は,手取り年収が増えると付き合いの会食が少しばかり高価になったりします.
そのため,生活費を15万円で抑えるのは現実的に難しいです.
(付き合いを断ってしまうと,昇進(≒昇給)のチャンスの芽を摘んでしまう可能性もあり,なかなか難しいですよね.)
ただ,目標金額100万円を貯めるためには,無理のない節約をすることが大切です.
ここでは具体的に,どれぐらいの節約を心がけるべきか紹介します.
収入に対する貯金割合
一般的に,収入の10〜20%程度を貯金に回すことが理想的だと言われています.
手取り20万円の場合,10%(2万円)を貯金すれば100万円を達成するためには5年かかります.
一方,20%(4万円)を貯金すれば,2年半程度で達成可能です.
そして,それぞれの手取りごとの月10%貯蓄した場合,月20%貯蓄した場合の目標達成までの期間を表にしました.
手取りごとの月10%および月20%貯蓄した場合の目標到達までの期間
手取り | 月10%貯蓄額 | 月20%貯蓄額 | 目標達成までの期間(10%貯蓄) | 目標達成までの期間(20%貯蓄) |
---|---|---|---|---|
20万円 | 2万円 | 4万円 | 100万円 ÷ 2万円 = 50ヶ月 | 100万円 ÷ 4万円 = 25ヶ月 |
25万円 | 2.5万円 | 5万円 | 100万円 ÷ 2.5万円 = 40ヶ月 | 100万円 ÷ 5万円 = 20ヶ月 |
30万円 | 3万円 | 6万円 | 100万円 ÷ 3万円 = 33.3ヶ月 | 100万円 ÷ 6万円 = 16.7ヶ月 |
40万円 | 4万円 | 8万円 | 100万円 ÷ 4万円 = 25ヶ月 | 100万円 ÷ 8万円 = 12.5ヶ月 |
50万円 | 5万円 | 10万円 | 100万円 ÷ 5万円 = 20ヶ月 | 100万円 ÷ 10万円 = 10ヶ月 |
ご覧の通り,手取りが多く,手取りごとの貯金割合が多いほど,目標までの到達期間が早いです.
上の表では月10%と月20%で表を作りましたが,支出の見直すことで,貯蓄割合を増やすことができます.
見直すべきポイント
- 食費の節約
- 食費は,月々の支出の中でも大きな割合を占めます.
- 外食を減らしたり,自炊を増やしたりすることで,食費を減らせます.
- 例えば,月に外食を10回し,毎回2000円使っているとすると,それを自炊にして一食500円に抑えると,月1.5万円の節約になります.
- 手取り20万円の場合,貯蓄割合を7.5ポイント(貯蓄割合10パーセントの場合,17.5%に)あげてくれます.
- 光熱費の見直し
- 電気・ガス・水道代などの光熱費を見直すことも重要です.
- エアコンの設定温度を調整したり,省エネ家電に変えることで,月々5000円以上の節約が可能になります.
- 手取り20万の場合,貯蓄割合を2.5ポイントあげてくれます.
- 保険料の見直し
- 生命保険や医療保険などの保険料も見直し対象です.
- 不要な保険に加入していないか,保険内容を再確認することで,月々数千円の節約になることがあります.
- 無駄なサブスクの解約
- サブスクリプションサービス(Netflix、Spotify、Amazon Primeなど)も無駄に加入していないか再確認しましょう.
- 使っていないものは,すぐにでも解約しましょう.
- 例えば,月1000円のサービスを2つ解約すれば,年間で2万4000円の節約ができます.
③ 家計簿はつけるべきか?
家計簿は,貯金100万円を達成するために,ぜひ取り入れた方がいい生活習慣です.
家計簿をつけることで,自分の支出パターン,収支のバランスを可視化できます.
どこに無駄があるかを見つけ,目標達成に向けた計画が立てやすくなります.
家計簿のつけ方
手書きかアプリか?
家計簿を手書きでつける方法もありますが,最近では家計簿アプリが非常に便利です.
例えば「マネーフォワード」や「Zaim」などのアプリを使えば,銀行口座を紐付けたり,レシートをスキャンするだけで自動で支出を記録してくれるため,自分自身で計算する手間が省けます.
また,支出の区分を自動的に割り振ってくれるため,「固定費」「変動費」を仕分ける手間も省けます.
④ 私が取り入れた具体例
ここまで,「どれぐらい節約すべきか」という点に重きを置いて説明をしてきました.
最後は,私が取り入れた具体的な支出を抑える具体例を紹介していきます.
いきたくない飲み会を断る
飲み会は,酔っ払うことで財布の紐が緩んでしまったり,会計が曖昧になって,支出が増える原因となります.
例えば,1回3000円〜5000円かかる飲み会を,月に3回参加するとした場合,月々1万5000円〜1万8000円程度が飲み会に消えてしまいます.
飲み会の回数を減らすだけで、どれくらいの節約ができるのか?
- 1ヶ月に2回飲み会を断れば、年間で3万6000円〜4万8000円の節約が可能です。
- 1ヶ月に1回飲み会を断けば、年間で1万8000円〜2万4000円の節約になります。
もちろん,参加したい飲み会やイベントは積極的に行くべきですが,行きたくない飲み会やイベントに参加しないことで,無駄な支出を削減することができます.
衣服の費用
下着は寿命が短く,毎シーズンごとに新しいものが必要となる人が多いと思います.
匂いの原因になるので,もちろん新しいものを買った方がいいのですが,高頻度で買い替えが必要な衣服は,比較的安価な店で済ませるといいでしょう.
結論
100万円を貯めるためには,時間や収入に合わせた計画的な節約と支出の見直しが欠かせません.
手取りごとの収入と支出のバランスを考え,無理なく実行できる範囲で貯金額を増やしていくことが重要です.
家計簿をつけて,自分の支出を把握し,飲み会や無駄な支出を減らすことで,貯金目標は着実に達成できます.