資産形成を効率よく進めるには、基本的に「節約」と「収入アップ」の2つの軸が重要です。ただ、この2つだけだと抽象的すぎて、具体的に何をすれば良いか分かりづらいですよね。
そこで今回は、この2つの軸を細かく分けて、それぞれ具体的にどんな行動を取れば良いかを説明します。無理なく続けられる方法を取り入れて、資産形成を加速させましょう。
節約：支出の最適化
「節約」というと、生活を切り詰めるイメージを持つかもしれませんが、それでは長続きしません。ここで言う節約とは、固定費を見直して無駄を削り、効率よくお金を管理することを指します。一度見直せば、あとは自動的に節約効果が続くものが多いので、実践しやすいのが特徴です。
家賃の見直し
家賃は毎月の支出の中でも特に大きな割合を占めます。引っ越しが可能であれば、同じエリア内でもっと安い物件に移ったり、少し郊外に移住することで数万円の節約ができるかもしれません。たとえば、月2万円の家賃削減を実現すれば、年間で24万円の節約につながります。節約効果が大きいので、見直しの優先度は高いです。
通信費の削減
通信費も大きな固定費の一つです。大手キャリアを使っている場合、格安SIMに乗り換えるだけで月5,000円以上の節約ができることもあります。また、契約中のオプションサービスをチェックして、使っていないものを解約するのもおすすめです。さらに、家庭でのWi-Fi契約が必要かどうかも見直してみましょう。携帯のモバイル通信で事足りるなら、その分の費用が浮きます。
その他の固定費の削減
• 保険の見直し: 過剰な保障内容になっていないか確認しましょう。本当に必要な保障だけに絞ることで、保険料を減らせます。
• サブスクリプションの整理: 利用頻度の低いサブスクは思い切って解約を。無料お試し期間が終わったまま放置している場合は、すぐに解約手続きをしましょう。
稼ぐ力を増やす：収入アップと投資
節約には限界があります。出費を削るだけでなく、収入を増やすことも資産形成には欠かせません。ここでは、収入を増やす具体的な方法を紹介します。
キャリアアップで収入を増やす
給与を増やすためには、職場での評価を上げることが重要です。そのためには、専門スキルや資格の取得が効果的です。たとえば、IT分野ならプログラミングやデータ解析、マーケティング分野ならSEOやデータ分析スキルなど、職場で評価されやすいスキルを身につけましょう。
もし現在の職場で大幅な収入アップが期待できない場合は、転職を検討するのも一つの手です。同じ業務内容でも、企業によって給与水準が異なることがあるため、転職で大きく収入が伸びるケースもあります。
副業で事業所得を作る
副業を始めて給与以外の収入源を作るのも有効な手段です。事業所得を得られる副業では、収益が上がるだけでなく、経費として必要な支出を計上できるため、節税効果も期待できます。たとえば、通信費や交通費、広告費など、私生活と事業の両方で使うものを経費として計上できます。
投資を活用する
経済学者トマ・ピケティの理論「r > g」（資本収益率が経済成長率を上回る）を活用しましょう。労働収入を増やすだけでなく、資本収益を得る投資を取り入れることで、効率的な資産形成が可能です。投資にはリスクもありますが、計画的に運用すればリターンを得られる可能性が高まります。長期的な視点で投資に取り組むことが成功の鍵です。
まとめ：バランスが大事
節約と稼ぐ力のアップ、どちらも資産形成に必要不可欠な要素です。まずは支出を見直して固定費を削減し、その分で得た余裕を自己投資や投資に回しましょう。これを繰り返すことで、資産形成のスピードを加速させることができます。
